こんにちは、@Manabu です。
IT業界への第一歩を踏み出す際に多くの人が直面する疑問の一つが、「資格は必要か?」というものです。特に未経験から挑戦する場合、どのようなスキルが必要で、何から始めれば良いのかがわからないことがあると思います。
私自身もそのうちの一人で、勉強も兼ねて資格を取得しましたが、最初に取得を検討した資格をこれから勉強するかといわれると、必ずしもそうではありません。
この記事は以下のような人におすすめです。
プロフィール紹介
私は、全くの未経験からIT業界へ挑戦した経験を持ちます。大学までは、部活をメインに頑張り就職も競技プレイヤーになれたらいいなと思って過ごしていました。ただ、現実は甘くなく就職活動を始めた時に、全く異なる分野のIT業界で勝負したいと思い、業界を絞って活動しました。
就職先が決まった後も何をどう勉強していいのか全く分からない状態でしたが、自己学習と実務経験を通じて徐々にスキルを磨いてきました。
- ITパスポート
- AWS Certified Cloud Practitioner
- AWS Solutions Architect Associate
- AWS Solutions Architect Professional
資格を取得した方が良い場合
資格取得が有効な場合について紹介します。あなたが以下の場合、検討している資格の取得に向けて勉強することをお勧めします。
学習の指針として
まず、未経験でITの知識が全くない人は資格の取得を目指して勉強するというのが効果的です。
何から勉強していいかわからない…
いきなりAWSやGoogleクラウドなどのサービスを触ったり、サイトを立ち上げてみたりするのはハードルが高いです。それまでに知っておきたい知識が何もない状態では、挫折の原因になりかねません。
その点、多くの資格には明確な学習のガイドラインが設けられており、何をどの順番で学べばいいのか整理されています。これは、何から手を付けていいのかわからない初心者にとって、大きなメリットです。
資格学習は、効率的かつ段階的に知識を深めることができ、自信を持って技術を実務に応用する基盤を築くことにもつながります。勉強中に学んだことが実務で出てきたときには、さらに勉強意欲が増すことでしょう。
何から勉強すればいいかわからない人は「ITパスポート」か「基本情報技術者試験」から挑戦してみてはいかがでしょうか。
勉強の証明として
資格は学習した技術や知識の水準を公式に証明するものであり、客観的にその知識を有していることを示す手段として有効的です。
未経験での就職・転職活動において、資格を持っていることで採用側にやる気や学習意欲があることをアピールすることも出来るでしょう。
未経験の人がどんな資格を持っていても、企業としてはその資格で実力や裁量を判断することはできません。
ただ、IT業界は日々進化し続ける技術を勉強しながら使っていくことを求められます。実力をつけた未来の自分に、価値を感じてもらえるためにも資格は取っておいた方がいいかもしれません。
会社として取得した方がいい資格
企業に所属する上で、持っておくとそれだけで評価される資格もあります。
AWSの資格もそのうちの1つです。
企業でAWSのAPN(AWS パートナーネットワーク)というものに参加している場合、所属している社員の資格の種類や人数で、AWSのトレーニングを受けることができたり、割り引かれたりすることができ、取得が求められる場合があります。
キャリアアップのためにも、会社から求められることを達成することは重要です。こういった場合には取得を検討するのが良いでしょう。
資格が不要とされる場合
資格は持っていれば損はありません。
しかし、時間は有限で資格を取得するよりも他の項目で評価される場合はよくあることです。そういった場合について紹介していきます。自分が当てはまる場合、資格の取得をひとまず置いて、やることを整理するのが良いかもしれません。
仕事に関係のない資格
資格がキャリアに役立つかどうかは、その資格が現在または将来の職務にどれだけ密接に関連しているかに大きく依存します。
例えば、Web開発のキャリアを目指しているにも関わらず、ネットワーク管理に関する資格を取得することは、直接的な職務とは無関係かもしれません。
私もAWSの11冠を目指そうかと、先輩に話したところ
AWSの資格全部取るのは、キャリア的にはどうですか?
今取っている資格で十分!
他の資格は、今の仕事とは関係ないから、取るならMySQLとかの方がいいかもね!
とアドバイスいただきました。
このような場合、時間とリソースをより関連性の高い技術や資格に集中する方が有益です。取得する資格の種類もよく考えて自分のためになるものを選ぶのが良いでしょう。
実績が優先される場面
多くの企業や業界では、特に上級レベルの職においては、実際の業務経験や過去のプロジェクトでの成果が資格よりも重視されます。転職市場においても、実務での解決策提供能力やチームでの実績が、単なる資格保持よりも評価の対象となることが多いです。
また、ゲーム業界に入社を検討している人は、面接時に自作のゲームを持ってきてということを言われる場合があります。もちろん、未経験の求人を出しているゲーム会社もありますが、大手で聞いたことのある企業はこのような場合が多いようです。
私も就職活動をしているとき、ゲーム会社の説明会を受けて「では、面接のときに自作ゲームを持ってきてプレゼンして下さい。」という言葉を聞いて絶望した覚えがあります。
入社を希望する企業が、有名であったり倍率が高い場合、資格よりも実績が求められる場合があるので、注意して勉強しておくのが良いでしょう。
その他の考慮事項
業界によっては、技術の急速な進化により、一度取得した資格がすぐに時代遅れになることもあります。このような分野では、継続的な学習と最新の技術トレンドに対応する能力が、資格よりも重要視されることがあります。
また、フリーランスや起業を目指す場合、顧客は資格の有無よりも過去の実績やポートフォリオを重視する傾向にあります。
それぞれの目指す未来や、入りたい企業によってやることを検討する必要があることを知ってもらえたらと思います。
最後に
資格がキャリアにおいて果たす役割は、個々の職業的背景、目指す業界、そしてキャリアの目標によって大きく異なります。資格取得が有効な場合もあれば、実務経験や具体的なプロジェクトの成果がより重要とされる状況もあります。
自分自身のキャリアを築く上で最も重要なのは、個々の目標と現在の市場の需要を理解し、それに応じたスキルを身につけることです。
資格はその一部として役立つことがありますが、常に最新の技術動向に注意を払い、適応する柔軟性を持つことが重要です。
最終的には、自分の技術を磨き、実際に何かを創造する経験が、どのような資格よりも価値あるものになるでしょう。資格を追求するか、他の方法でスキルを証明するかは、あなたの個人的なキャリア計画と業界の要求を踏まえた上で、慎重に判断する必要があります。