こんにちは、@Manabu です。
AWSについて勉強する時、AWSの認定試験に挑戦しようとする方は多いと思います。
未経験の方が受験を検討するのは、SAA(Solution Architect Associate)試験ではないでしょうか。
私は、2022年にAWSのSAA試験に合格しました!
その時の喜びや達成感は今でも鮮明に覚えています。
この試験に挑戦しようとしている皆さんや、AWSの学習を始めようとしている方々に、未経験から受験した私の経験が少しでも参考になればと思い、この記事を書きます。
この記事は、以下のような方におすすめです。
AWS-SAA(Solutions Architect – Associate)の試験概要
まず、AWS-SAAの試験概要について簡単に紹介します。
詳しくは、公式のガイドをご確認ください。
AWS-SAAとは?
AWS-SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)試験は、Amazon Web Services(AWS)のクラウドアーキテクチャに関する知識やスキルを測るための認定試験です。
この試験は、AWSのクラウドプラットフォーム上でシステムを設計および展開する能力を証明するものであり、クラウドインフラストラクチャの専門家としてのスキルを向上させるのに理想的です。
試験範囲が広く、12個あるAWSの資格の中では、中級ランクに値する資格になります。
受験対象者
受験対象者には、AWS のサービスを使用するクラウドソリューション設計の実務 経験が 1 年以上必要です。
(https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-sa-assoc/AWS-Certified-Solutions-Architect-Associate_Exam-Guide.pdf)
問題形式
全65問の問題が出題されます。
”択一選択問題”か”複数選択問題”で、いずれにしても選択問題になります。スコアに含まれない問題が15問あり、受験者にはわからないようになっています。
合格ライン
試験の結果は、100~1,000 の換算スコアとして示されます。合格スコアは 720 です。
(https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-sa-assoc/AWS-Certified-Solutions-Architect-Associate_Exam-Guide.pdf)
プロフィール(受験当時)
参考までに私の受験当時のプロフィールについて、ご紹介します。
- 大学では経済学部に所属。ITの知識はほぼ皆無
- 卒業後、ITの企業に入社し、知識に触れ始める
- 何かしらの知識は必要と思い、”ITパスポート”の資格を取得
- AWSは、すでに構築されているものバージョンアップなどの実務のみ経験
受験者は「設計の実務経験が1年以上必要」と述べましたが、私はその要件を満たしていませんでした。
それでも、ITやAWSの知識がほとんどない状況からスタートした私でも、SAA資格を取得することができました。
勉強時間
SAA試験の合格は、計画的な学習計画によって大きく左右されます。
私の経験から、私の勉強の期間と全体的な内容について説明したいと思います。
勉強時間の全体像
私がSAA試験の準備を本格的に開始したのは、試験の約4ヶ月前でした。この4ヶ月間をどのように使ったか、詳細を以下に分けて紹介します。
知識習得期間:最初の3ヶ月
目的:AWSに関する基本的な知識と概念を深く理解すること。
方法:AWSの公式ドキュメントや市販の参考書を使って、クラウドコンピューティングの基礎からAWSの主要サービスについて学習しました。
試験対策期間:最後の1か月
目的:実際の試験で出題される問題に慣れ、試験技術を磨くこと。
方法: 問題集を中心に、試験の形式や問題の種類に慣れるための練習を行いました。この期間、特に集中して勉強し、1日平均5〜6時間を確保しました。
勉強のポイント
勉強計画を立てるときは、自分のライフスタイルや仕事のスケジュールを考慮することが重要です。
私は最後の1ヶ月、仕事の合間と週末を利用して勉強しました。これにより、比較的短期間で集中的に学ぶことができました。
効率的なスケジュールの立て方
計画性:自分の生活リズムに合わせて学習の時間を設定し、毎日一定の時間を勉強することで、継続的な学習習慣を確立します。
柔軟性:仕事やプライベートの予定が変更された場合でも、学習スケジュールを調整して継続することが重要です。目標を達成するには、柔軟なスケジュール管理が必要です。
試験準備は、しっかりとした計画と効率的な時間管理が成功の秘訣です。
最後に、準備期間は個人差がありますので、自分自身のペースで計画を立て、効率的に学習を進めてください。
勉強方法
試験に向けて、どのように勉強したか、使用した教材やそのアプローチについて紹介します。
AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第2版
実物なので、カバーもなく少し汚いですが、ご了承ください。
インフラの知識も何もないので、まずは、この本を見ながら各サービスがどのようなものなのかから理解してくことを始めました。
サーバーとは?ストレージとは?、と読んでいくたび???が増えていったので、そちらの関連知識も学びながら進めていきました。
最後の章には、模擬試験があるため解いてみて感覚的には本試験に挑めるのでは?と思い、ここで一旦試験の予約を行いました。(このまま受験してたら確実に落ちてました…。)
AWS公式のサンプル問題
予約したものの、本当にこのままで大丈夫かと思い、公式のサンプル問題を解いてみることにしました。サンプルには10問の問題があり、7問は解けると思っていました。
ここで感じたことは、”本の内容とレベルが違う!”ということです。
本では、サービスがどんなものなのかはある程度理解できるまで、読んだり調べたりしたのですが、実際の問題は、サービスの組み合わせや、細かい設定の問題が出ているため、絶対に落ちると確信し、予約を取り消しました。
ここからは、問題集による問題慣れのための学習が始まります。
CloudLicense | AWS Web問題集で学習しよう
このWeb問題集では、SAAの問題が1200問を超え、感覚的に試験の問題に慣れることができます。
試験にそのまま同じ問題が出てきたりする可能性もあり、非常に試験対策として有能なサイトであると思います。おすすめです!
プランは二つありますが、SAAの試験勉強ならベーシックプランで問題ありません。
ベーシックプランは90日で4,080円になります。他のアソシエイトの資格の勉強をすることも可能です。
期間内にプロフェッショナルの資格も取得するのであれば、プロフェッショナルプランもあります。
こちらのプランは、全てのAWSの資格の学習をすることが可能です。
プロフェッショナル以上の資格を取得する際は、こちらもおすすめです。
udemy | SAA認定模擬試験(6回分)
udemyの問題集もおすすめです。実際の試験と同じ形式で、時間を測定することもできるので、今の自分の理解度も分かりやすく結果として表示されます。
udemyはタイミングが良ければ、セール価格で購入することができるので、定期的に価格を確認することをお勧めします。
まとめ
AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA) 試験を受けることで、私が学んだ最大の教訓は、資格取得が必ずしも実務スキルに直結するわけではないということです。
この記事は、未経験からの受験を検討している人々に私の学習スケジュールとアプローチを説明しますが、最後に重要なポイントをお伝えしたいと思います。
資格と実務スキル
資格取得の過程で学ぶことは多いですが、それだけが全てではありません。資格はあくまで、ある分野における知識の基礎と理解度を証明するものです。
実際のプロジェクトや業務で使用する技術の深い理解と適用は、その後の経験から得られるものです。
勉強方法について
ITの基礎知識が少ない未経験者がSAA試験の範囲を完全に理解するには、確かに時間がかかります。しかし、それを踏まえても、資格の勉強は有益です。
「資格は資格の勉強」という視点を忘れずに、効率的な学習方法を見つけ、多くの問題を解くことを心掛けてください。
実務経験の価値
資格取得後は、実際の業務での経験を積むことが重要です。実務を通じて得られる知識やスキルは、資格だけでは得られない深い理解と実践能力へとつながります。
資格はあなたのキャリアの一歩を助けるものですが、その後の経験が本当の力になります。
最終的なメッセージ
AWSのSAA試験への挑戦は、クラウドコンピューティングの基礎を学び、理解を深める素晴らしい機会です。しかし、目標を正しく持ち、資格取得後も継続して学習と実務経験の積み重ねを心掛けることが、真のITプロフェッショナルへの道です。
この記事が、皆さんの学習の旅とSAA試験の準備に少しでも役立てば幸いです。未経験から始める皆さんも、一歩一歩確実に前進していきましょう。