初心者向け!チャットGPTで広がる思考の可能性と危険性について

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こんにちは、@Manabu です。

技術の進化とともに、私たちの日常生活や仕事に役立つツールが次々と登場しています。特に近年、生成AI技術の急速な発展は、多くの業界において革新的な変化をもたらしています。

これらのAIは、単なる自動化ツール以上の役割を果たし、創造的な問題解決や意思決定の手助けをしてくれる能力を持っています。

しかし、この便利な技術がもたらす便利さとともに、誤用や依存のリスクも抱えています。

この記事は、以下のような方におすすめです。

・ChatGPTって?
・どんな便利な点・危険性がある?
ChatGPTに焦点をあて、どのように有効活用され、またどのような注意点が必要かについて、具体的な例を交えて考察します。

ChatGPTとは?

チャットGPTは、一言で言うとAIによるチャットサービスです。人間との対話を模倣することで情報提供や質問に答える、AIに基づく言語モデルになっていますOpenAIによって開発されたこのツールは、自然言語処理の進化を象徴しており、多くの業界での応用が期待されています。

テキストベースのインタフェースを通じて、ユーザーが自然な言葉で質問や指示を行うと、チャットGPTはそれに対応するための回答や解析を提供します。

2024年現在では、ユーザー数が全世界で1億3,000万人を超えているようで、2023年11月の公開以来急速に普及しているサービスになります。

有料版と無料版の違い

ChatGPTは基本的に無料で使用できますが、より高度な機能や拡張された利用枠を求めるユーザー向けに有料版も提供されています。無料版と有料版の主な違いは次の通りです。

レスポンス速度:有料版の方が早く回答してくれそうですが、実際は無料版の方が早く結果が返ってきます。
回答の精度:司法試験などの結果から、無料版より有料版の方が精度が高くなっていることが紹介されています。
文字数の上限:質問したり、回答に関する文字数について無料版より有料版の方が多くなるようです。

無料版でも十分使うことができますが、より精度の高い結果を求めたり、最新の情報から回答が欲しい場合は有料版を使うことをお勧めします。

有料版は20ドルで使用することができます。

ChatGPTの便利さ

ChatGPTはITエンジニアにとって非常に便利なツールであり、その利用価値は様々です。

以下では、エンジニア向けにChatGPTの主な利点をいくつか紹介します。

コーディング支援とデバッグ

プログラミングの過程で必ずと言っていいほど、エラーやバグが発生します。また、他人が書いた処理を理解するまでに時間がかかる場合もあります。

ChatGPTを使えば、構文の確認や関数の使い方、特定のエラーメッセージの解決策を簡単にまとめて教えてくれます。

例えば以下は、実装されたコードについて質問した例になります。

未知の知識について

IT業界は日々進化しており、新しい技術やツールが絶えず登場します。また、自分がこれまで触れたことのない分野についての知識が必要となることがあります。

ChatGPTを利用すれば、すぐにその事柄についての基本情報を得ることができます。

例えば、ChatGPTがどんなサービスか知らない場合、以下のように質問すると回答が返ってきます。

アイデアの提案

プロジェクト開始時や企画段階でアイデアの生成や、特定の問題に対する解決策の提案についてもChatGPTは有効です。

Webサービスでも公開する方法はいくつも選択肢があります。

そういった場合に、パターンごとにどんなメリットがあるのかや他にはどんな方法があるのかを提案してくれます。

以下は、Webサイトを立ち上げるための方法とメリットについて質問した例になります。

ChatGPTの使用に伴う危険性

ChatGPTは非常に便利なツールですが、使用するにあたって注意が必要です。

特にエンジニアにおいて、まだ経験が浅かったりよく知らない範囲の事柄についてこのツールを使用する場合に、気を付けてほしい点について紹介します。

鵜呑みにするリスク

ChatGPTは膨大な情報をもとに回答を生成しますが、その結果が常に正しいとは限りません

特に複雑な技術的問題や最新の技術トレンドに関する質問に対しては、誤った情報を提供することもあります。

以下は、野球の特定の場面で発生する事象についての質問を行った時の画像です。
※回答は「ヒット」が正解

ChatGPTは「犠牲ゴロ」という回答を提示しています。

こういった誤答を行う可能性があるため、その結果を鵜呑みにしてしまうと、エンジニアだとエラーの発生やサービスの停止を招く可能性があります。

そのため、ChatGPTの回答を参考にする際は、必ず複数の情報を確認し、自信の判断で最終的な意思決定を行うことが求められます。

視野が狭くなる可能性

ChatGPTを使って特定の問題に対して解決策を求めることは、問題を解決するためにとても効果的ですが、これに頼りすぎると他の重要な要素を見落とす原因にもなります。

例えば、コードの一部を修正する際に、ChatGPTが提案する解決策をそのまま適用したとしても、それが周辺のシステムや他のコードと互換性がない場合、新たな問題を引き起こすことがあります。

全体を理解して、その中の一部について質問すれば問題はないですが、まだよく理解できていない状態でChatGPTの回答ばかりに頼ると、望む仕様にならない場合もあります。

全体像を理解した上で、背景も含めながら質問すると他にも影響せず、より正確な回答を得ることができます。

まとめ

ChatGPTは、ITエンジニアにとって便利なツールであり、多くの場面でその価値を発揮します。

その反面で、気を付ける点についても紹介しました。
このツールを最大限に活用するためには、以下の点を心がけることが重要です。

  • 情報の確認と批評:ChatGPTが提供する情報は、入口に過ぎません。重要な決定を下す前には、情報を確認し、批判的に考えることが必要です。
  • 全体的な文脈の理解:問題解決の提案を受け入れる際は、その提案がシステム全体や他の要素とどのように作用するかを常に考慮することが求められます。
  • 継続的な学習と適応:新しいツールや技術と同様に、ChatGPTの使用法も進化しています。これに適応し、新しい使用方法を学ぶことが、より有効的な利用にもつながります。

ツールを使う際は、必ず自分で情報を確認し、テストや検証を行った上で採用するか判断しましょう。

ChatGPTのようなAIツールが、今後も登場しより良い使い方で社会が発展することを願います。